スクラッチの世界へようこそ!
SCRATCH ONEはターンテーブルでのスクラッチから生まれた楽器です。
”スクラッチ”という演奏は発明されから日も浅く、ギターやピアノ等の歴史のある楽器と大きく異なるように感じる方もいると思います。
そこで、ここではスクラッチの演奏と、実際のスクラッチについて、少しだけ紹介します。
スクラッチは、どんな演奏方法?
スクラッチはギターの演奏に近い
スクラッチの演奏、というと、どうすれば良いのか想像もつかない方が多いのではないでしょうか?
実は、スクラッチの演奏は、ギターにとても似ています。
ギターとスクラッチの演奏は、以下のようなものと言えます。
・ギターの演奏方法
ギターでは、フレットを左手で抑える事により、弦の振動する幅を調節して、音程を決定します。
また、右手で弦を弾くことによって、発音を行います。
・スクラッチの演奏方法
スクラッチでは、左手でレコードを動かす速度、つまり音程をコントロールします。
また、右手でフェーダーを動かすことによって、発音のON/OFFを切り替えます。
つまりは、ギターも、スクラッチも、
・片方の手で音程を作り
・もう片方の手で発音のタイミングを決める
という点では同じ事なのです。
*もしギターの経験があれば、コツを掴めばすぐにクールな演奏ができるでしょう。
一方、違う点としては、スクラッチでは正確な音程の発音は至難の業です。
そのため、バッキング(伴奏)にはあまり向いていません。
どちらかというと、ギター・ソロのように主役となる演奏が得意と言えます。
実際のスクラッチ
ここまでのお話で、演奏方法については、
・片方の手で音程を作り
・もう片方の手で発音のタイミングを決める
・主役となる演奏が得意
という事がわかったと思います。
では、実際にスクラッチの演奏とはどのようなものでしょうか?
実際のスクラッチの演奏
スクラッチ・バトル
スクラッチ・バトルでは、2人が交互に1分ほどの演奏をして、交代し、演奏を続けます。
バッキングは、スクラッチし易いバッキングトラックを流しておく事が多いです。
スクラッチは、このバトルによって発展を遂げてきたと言えるでしょう。
曲の中での演奏
スクラッチは、普段聞くような楽曲の中でもたくさん使われていますよね。
HIP HOPであればもちろん
ロックやジャズのようなジャンルにもよくマッチします
このように曲中での演奏は、1回10秒程度の演奏が多いでしょう。
・スクラッチされるレコード
スクラッチは様々なレコードで行われていますが、定番のレコードも存在します。
"Super Seal Breaks" というスクラッチ専用のレコード(=バトル・ブレイクス)の、特に"Ahhh Fresh"というループ音声がよく使われます。
*この音声も、元は Change The Beat という曲から切り出されたものです。
SCRATCH ONEは、この音声に極力似せた音声を作成し、搭載しています。
スクラッチしてみよう
スクラッチを習得するには、実際にやってみる事が一番です。
・まずは音を出してみる
バックビートを流しながら、リズムに乗って、音を出してみましょう。
SCRATCH ONEはMIX INがあるので、スマートフォンなどを接続して、あとはSCRATCH ONEをスピーカーに繋げば準備完了です。
ビートは、PBM90くらいのものを選ぶとよいでしょう。
スクラッチビートは、YOUTUBEにもたくさんありますが、広告が気になることも・・
"scratch beat free" などで検索してみるとお気に入りのビートが見つかるかも?
右手のタイミング
最初は、発音(つまり右手の)タイミングを正確にできるように意識すると良いでしょう。
オン・ビートで発音ができていれば、COOLです。
少しつまらないかもしれませんが、メトロノームを聞きながら練習すると効果的でしょう。
録音して、聞き返してみるのも良いですね!
10秒のフレーズを作ってみる
達人たちのように延々とスクラッチする事は並ではありません。
10秒間で、ストーリーのある演奏を考えてみると良いでしょう。
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